連合福井「女性役員と組合員のための研修・意見交換会」を実施

 4月22日(土)、連合福井男女共同参画推進委員会は「女性役員と組合員のための研修・意見交換会」を実施し、「改正育児・介護休業法」についての研修、および6月男女平等月間における福井労働局要請内容について意見交換しました。

当日は、連合本部総合男女平等局から富高男女平等局長を講師としてお招きし、「改正育児・介護休業法」についての解説と事例を紹介していただきました。連合福井からは山岸会長、横山事務局長にも出席いただき、グループでの意見交換会ではファシリテーターとして参加いただきました。
「講師の話を聞く参加者」
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 以下、意見交換会で出された一部をご紹介します。

【テーマ1 女性活躍】
課題
総合職、管理職になる女性は増えたが、まだまだ役職モデルが少なく、役職に就くことへの不安を感じる人も多い。常に残業している男性管理職と同様の働き方を女性に求めるのは厳しい。男性の働き方の見直しも不可欠。
対策
管理職になることのみが活躍ではないが、チャンスは平等に与え、個々の事情も考慮して、選択肢を増やせると良い。管理職自身に余裕がないように見られるが、人それぞれに輝き方が違うので、色々な働き方を見せられると良い。一方で、経験が少ない人のほうが新しい対応が出来る場合もある。色々な人と出会うことで世界が広がり、スキルアップしたいという思いになる。関心が薄い女性にもそのような機会を自然に与えられると良い。
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【テーマ2 働き方改革】
課題
育児・介護に対しての職場・同僚・上司の理解が少ない。男性の協力が絶対 的に必要。情報が足りない。
対策
同僚・上司とのコミュニケーションを密にして、育児・介護に直面している人の業務内容・量が両立可能な部署に配属するなどの配慮をする。介護で休む人の情報を共有して、周りの人の不安をなくす。組合としては男性対象の介護セミナーの企画や、ケアマネージャー、MCSへの相談等に対応する。法律改正がなされたら、組合は組合員にしっかりと周知し、会社は制度を利用しやすい職場にすることに努める必要がある。男性が育休取得できる職場環境に改善するなど、男性が余裕を持って働ける職場づくりが必要。

課題
残業時間がいっこうに減らない。
対策
その日にしなくても良いことは明日に回し、全体の仕事量を把握して、残業時間を計画的に決める。会議資料枚数を減らし、会議時間をきちんと守る。ノー残業デーが設定されていても実現できていない職場が多いが、プレミアムフライデーを積極的に活用するなどで定時退社を促す。慢性的な残業に対して、労使ともに改めて意識改革を行う。

課題
時短制度はあるが取りづらい。
対策
「帰ってもいいよ」とは言われるが、他の人が頑張っているので帰りづらい。残った仕事を他の人が負担する職場の助け合いが気兼ねなく出来る関係を作る。
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なお、本企画は組織を超えた女性の仲間づくりを目的としています。役員同士、また組合員から役員へと組合活動における女性の連携強化を目指して、今後も開催していきます。