2018春季生活闘争方針を決定

すべての労働者の立場にたって働き方を見直そう!
「底上げ・底支え」「格差是正」でクラシノソコアゲ!
 
 2018年2月20日(火)ユニオンプラザ福井で開催された連合福井第4回執行委員会において、2018春闘方針が可決されました。本来は、2月6日(火)の第31回地方委員会での方針決定を予定していましたが、このたびの記録的な大雪のため中止となり、第4回執行委員会での協議を経て方針決定となりました。

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連合福井2018春闘方針および中小共闘方針(抜粋)
賃上げ要求水準
 『月例賃金にこだわる! 中小における要求水準は“率”ではなく“額”へのこだわりを!』
○春闘方針=4%程度
 それぞれの産業全体の「底上げ・底支え」「格差是正」に寄与する取り組みを強化する観点から、2%程度を基準とし、定期昇給相当分(賃金カーブ維持相当分)を含め4%程度とする。
○中小共闘方針=10,500円以上
 連合加盟組合全体平均賃金の2%相当額との差額を上乗せした金額を賃上げ水準目標(6,000円 ※内1,000円が格差是正分)とし、賃金カーブ維持分(1年・1歳間差 4,500円)を含め、総額で10,500円以上を目安に賃金引き上げを求める。
○最低到達水準(連合リビングウェイジ)
  単身世帯/自動車あり     206,000円
  二人世帯/父子・自動車あり  258,000円
○到達目標値(賃金実態調査データの全産業男女計 中位3次回帰の額)
  25歳:196,600円、30歳:223,300円、35歳:247,000円、40歳:266,600円

すべての労働者の立場にたった「働き方」の見直し
〇長時間労働の是正
『適正な36協定で、長時間労働・不払い残業の撲滅』
 罰則付き時間外労働の上限規制など、長時間労働是正に向けた労働基準法改正が行われることの趣旨と意義を踏まえ、先行的に職場の基盤づくりに取り組む。なお、今春闘交渉に活かしてもらおうと、連合福井独自の取り組みとして「36協定に関する実態調査」(事業所単位)を行い、集約結果を各組織へフィードバックしている。
 ①36協定の締結
 ②月60時間超の割増賃金率50%以上への引き上げ
 ③勤務間インターバル規制(原則11時間)の導入についての労使協議開始
 ④すべての労働者の実労働時間を客観的な方法で把握する仕組みの導入
 ⑤年次有給休暇の取得促進
 ⑥50人未満の事業場における安全衛生委員会の設置

〇職場における均等待遇実現に向けた取り組み
 雇用形態に関わらず仕事に応じた適正な処遇の確保に向けた基盤整備に先行的に取り組む。
  ①雇用安定への取り組み(改正労働契約法18条「無期転換申込権」)
  ②同一労働同一賃金ガイドラインにもとづく、不合理な労働条件の点検・改善。

すべての組合で取り組む課題(ミニマム運動課題)
 ①賃金制度の確立・整備をはかる
 ②企業内最低賃金協定の締結拡大と水準の引き上げ
 ③人財確保の観点から各種手当や福利厚生全般の改善をはかる
 ④定年後の安定した生活を送るための制度の見直し(退職金、高齢者雇用の処遇)
 ⑤働き方改革に伴う法改正への対応として、36協定の見直しと非正規労働者の処遇改善をはかる

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↑ 2018春闘方針の説明・提案

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↑ 構成組織からの意見

 2014春闘から「底上げ・底支え」「格差是正」の旗を掲げ、ベースアップ要求は2018春闘で5年連続となります。誰もが1年間頑張ったことで賃金は上がるという、最低限の「常識」を維持・継続していく必要があります。そして、長時間労働の是正など「働き方」についても労使でしっかりとした議論が必要です。働き方や賃金制度は産業・企業によって様々です。組合員はもちろん、職場で働く人たちの状況を把握し分析し、最善の要求を組み立て、労使交渉に臨む…これができるのは私たち労働組合です。今春闘、最後の最後まで共に頑張りましょう!