2019・平和行動in根室への参加

 連合は平和で安定した社会の実現を目指し、結成当初から平和運動に取り組んでいます。学習会やピースウォークなどを通じて、平和への理解を深めることを目的に、今年度も平和四行動(沖縄・広島・長崎・根室)に連合福井加盟産別から参加者を派遣しました。
 今回は「平和行動in根室」に参加した県教組からのレポートとともに掲載します。

①日程:2019年9月7日(土)~8日(日)
②場所:根室市「納沙布岬・望郷の岬公園」、ほか
③内容:北方四島学習会、2019平和ノサップ集会、ほか
④参加:県教組(嶋本 享恵さん、横山 絵梨さん)
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▲ 2019平和ノサップ集会


以下、参加者レポート(全文掲載)です。
2019平和行動in根室に参加して(県教組  嶋本 享恵)
 これまで私は北方領土問題に対して、知っているつもりだったが、この2日間の行動で見聞きしたことから、まだまだ認識不足だということがよく分かった。
 現在、四島は返還されていないものの、「返す」か「返さない」だけの議論ではなくなっているのも事実である。島には、既にロシアの住民が住んでいる。日本の領土に返還されたからといってロシア住民を本土に帰国させるのでは、当時の日本が受けたことを同様にしてしまうことになってしまう。大事なのは、島の将来像を考え、共存(日本とロシア)していける島にすることだ。そのためには、小さなことでも、できることからやっていき、大きなことにつなげていく必要がある。
政府の行う外交交渉の他に、民間レベルでの共同経済活動や、市町や自治体レベルでの交流事業など、我々にも関われることがある。
 自分に、まず何ができるのかという問い直しをする良い機会となった。私の立場上、教育という現場で、子どもたちに北方領土問題について知る機会をもち、忘れ去られない取り組みをすること、そして日本人として、この問題にどう向き合い、
どう関われるのかを考えさせる機会を作ることが私の役目だと考えた二日間であった。
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▲ 2019平和ノサップ集会(納沙布岬・望郷の岬公園)
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▲ 北方四島学習会(北方四島交流センター)
 ○映画「ジョバンニの島」上映
 ○学習会・パネルディスカッション
  「北方領土問題の現状と日ロ共同経済活動を前進させるために」

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2019平和行動in根室に参加して(県教組  横山 絵梨)
 9月7日の北方四島学習会では、映画「ジョバンニの島」を鑑賞した。アニメの中でじっくりストーリーが描かれていたため、日本とロシアの間で起こっていたことや、当時の人々の生活の様子、思いについて詳しく知ることができた。映画の中に出てくる様々な人のいろいろな思いに触れることができ、とても見ごたえのある良い映画だった。その後の学習会では、「北方領土問題の現状と日ロ共同経済活動を前進させるために」と題したパネルディスカッションを聞いた。様々な立場の人の思いや考え、取り組みについて知ることができた。話の中で、できることから少しずつ取り組むことが、将来の領土返還につながる、という言葉が印象に残った。
8日は、納沙布岬での平和集会に参加した。霧が出ており、あいにく北方領土は見えなかったが、天気が良かったら見えるということで、北方領土は遠いようで近いことを改めて感じた。集会後のねむろ水産フェスタでは、今年は不漁と言われているサンマを2匹焼いて食べた。向かいに座っていた地元の人に焼き方を教えてもらうことができた。地元の人と話をしながら、特産物を食べることができて、とてもよい時間となった。
 今回、この平和行動に参加して、自分が今まで北方領土に関していかに無知であるかがよく分かった。まずは、過去にどのようなことが起こり、それに対し人々がどのようなことに取り組んでいるのかを知ることが大切だと感じた。そして、今回自分が学んだことを身近な人に伝えたり、ニュースに以前より関心を向けたりしていきたい。
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▲ 納沙布岬