2020春闘記者会見~中間集計を発表~

県内への波及効果を!
 4月7日(火)、ユニオンプラザにおいて会見を行いました。内容としては、2020春闘の情勢報告として連合福井加盟組合の春闘妥結状況等(3月6日時点)を集約した結果を報告するとともに、妥結情報からの今春闘の特徴や連合福井としての見解を公表しました。労働組合の有無や雇用形態に関わらず、福井県内に成果が波及するものと期待します。急激な社会情勢の変化により厳しい環境下ではありますが、引き続き共に頑張りましょう!
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2020春闘の賃金要求の考え方
 2020春闘では、「総合生活改善闘争」の位置づけのもと、すべての働く者の将来不安を払拭し、「経済の自律的成長」「社会の持続性」を実現するために、月例賃金にこだわった分配構造の転換につながり得る賃上げを求め闘争を進めている。
 2月に各組合が要求書を提出して以降、私たちを取り巻く環境は急変している。私たちの命と健康、そして日々の生活を維持するため、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた様々な施策に国民全体で取り組んでいる。だからこそ、私たちの基盤である“経済”を維持し、企業・産業を存続・成長させていくためにも、同じ職場で働くすべての労働者への「人への投資」が必要である。
 したがって、今だからこそ私たちが中長期にわたって取り組んできた賃上げの流れを継続・定着させることが重要であり、新型コロナウイルス感染拡大が収束した時に、個人消費のさらなる停滞が生じ、消費回復に悪影響を及ぼさないよう労使で真摯な交渉を続けていくことが望まれる。そして、今春闘の成果を未組織含めたすべての働く者の賃金引き上げに確実に波及させていかなければならない。
 すべての人たちの命と健康を守るとともに、すべての働く者の所得補償とサプライチェーン全体の維持・確保を求め、引き続き取り組んでいく。

会見での発言要旨
・企業規模間の格差是正に一定の成果が出ていると評価している。
・新型コロナウイルスの影響は現時点では限定的だが、今後は厳しい交渉が予想される。
 不安に対抗できる最大の解決策は『安心』である。しっかりと交渉していきたい。
・賃金引上げについては全国の状況と同じ傾向であり、ほぼ昨年同水準を維持している。
・「働き方の見直し」にも各組合がそれぞれの実態にあわせて取り組んでいる。
・新型コロナウイルスの影響により、今後は労働相談件数も増えていくと想定する。
 連合福井なんでも労働相談ダイヤルもしっかりと周知していく。