なぜ、連合は民主党を応援するのか?

連合福井は一昨日、参院選福井選挙区に立候補を表明している民主党公認候補予定者「藤野利和」氏の推薦を決めました。昨日のHPにも書きましたが、4月16日に推薦要請を受けて以降、藤野氏の推薦判断材料とすべく、県内約20箇所で組合役員と藤野氏の意見交換会を開催しました。
このうち私も6箇所に参加し、皆さんからの質問や意見・要望を拝聴しました。その中で、一番多かった発言は”組織の中に民主党アレルギーが根強く残っており、組合員の理解を得るのが難しい”という内容でした。そして、”組合がなぜ民主党を応援するのか、なぜ自民党ではダメなのかについて、分かりやすい説明をお願いしたい”という要望もありました。

昨年末の総選挙で民主党が大敗して以降、連合本部をはじめ各地方連合会や民主党においても、様々な角度から意見交換が開かれる中で、反省を中心とした総括がなされています。大敗の要因はどの組織、どの段階の総括でも共通しているので、あえてここでは触れませんが、連合は”それでも民主党を応援する”方針を変えないことを全体で確認しています。そして、このような状況だからこそ、組合員の皆さんにもう一度、「なぜ、連合が民主党を応援するのか」を理解いただくために、全員配布のリーフレットやパワーポイント教材を作成しました。

その中には、以下の応援する理由が示されています。
①政権交代可能な二大政党体制が健全な議会制民主主義をつくる。
 (だから民主党にもう一度、二大政党の一つになってもらう必要がある)
②民主党は連合がめざす社会像や理念、政策に最も近い政党である。
③労働者重視の法・制度改正や高校授業料の無償化などの少子化・子育て対  策、地域医療の再生と地域主権の推進など、民主党は生活者・労働者の視点 で、自助・共助・公助のバランスを重視した政策を実現した。


私は、上記の3つの理由で一定の理解はできると思うのですが、さらに私の想いを追加させていただければ、以下の点を強調したいと思います。
①自民党と民主党、どっちが連合の考えや政策を汲み取ってくれるの?
 自民党の支持基盤は経済界と農村部を中心とする高齢層、特に自民党の政治 家は票のあるところに手厚く予算を配分してきた事実がある。労働組合と経 済界の政策は相反する点が多々あり、自民党がどちらを選ぶかは想像に難く ない。
②自民党は保守政党、保守とは既存の価値、制度、信条、体制を守ること。
 一方、民主党は改革政党、改革とは現在や将来の安心・安定に向けて、必要 な見直しを進め、より良い状態や仕組みをつくること。
 連合(労働組合)は保守勢力ではなく、改革勢力でしょ?
③アベノミクスは小泉・竹中改革と類似している。彼らが主張した「経済が良 くなれば国家財政も改善し、労働者の所得や雇用も拡大される」というスト ーリーが間違っていたことは実証済み。それをもう一度繰り返すのか?
④今の状況は一部の富裕層や優良企業だけが笑顔になり、懸命に働く多くの労 働者や生活弱者の不安は増大するばかり。
 日本の貧困化に歯止めがかからない。そんな日本でいいんですか?


「私たちはなぜ、民主党を応援するのか?」
今の状況の中では、いくら本部の考えや私個人の考えを訴えても、組合員や一般有権者の理解を得るのは相当に難しいと思います。
それでも、絶えず正論を発信し続けることにより、少しずつでも理解が進み、浸透していくのではないでしょうか?

労働組合と労組役員は、絶えず自分たちがめざす組織や社会の有り様を頭に置き、そこに近づくための取り組みを進めなければいけません。決してあきらめてはいけないのです。たとえ壁が厚くても、道が険しくても、強い意志を持って続けていくことが大切なのだと思います。

そして、仮に自分たちの時代に完成できなくても、着実に階段を登り続けて次の時代につなぎ、いつか必ず実現する、それがユニオン魂だと思います。