2025・中小共闘センター交流学習会を開催しました
1月25日(土)、福井市の繊協ビルにて中小共闘センターが主催する「交流学習会」を開催し、各構成組織の担当者および中小・地場交渉組合の役員を中心に13産別・31単組から47名が参加しました。
▲開会にあたり島田副会長(中小共闘センター代表)からご挨拶
2025春闘がいよいよ本格スタートする。労働者側から言えば物価対応・生活支援、使用者側からすると人材確保・将来に向けた「人への投資」という側面のある賃上げになるだろう。いずれにしても春闘期は、労使にとってこの1年間を棚卸する時期でもある。何が課題でどうなったのか?次年度に向けてどうしていくのか?しっかりと労使で将来に向けて話し合っていただきたい。
「賃金は経営から働く人へのメッセージ」である。本日の学習会では決算書のことや経営分析もテーマに学びを深めたいと考えている。本日の内容を単組に持ち帰って今年の春闘に活かしてほしいと思うし、「自社の賃金をどうしていくのか?」改めて考える機会になればとも思う。
▲司会・進行を務めた中小共闘センターの杉田委員(UAゼンセン)
今回の交流学習会は三部構成で行い、第一部では「学習会」として、連合福井の岡本局長から2025春闘の基本スタンスやポイントなどを説明。その後、公認会計士・税理士の寺尾先生を講師にお迎えし、「交渉力アップのための経営分析・決算書の見方」と題して講話いただきました。「交渉で役立つ」をテーマに、決算書の基礎知識をはじめ、経営分析という視点から、労使交渉で決算書が開示される場合の見るポイント・開示されない場合の聞くポイントなど、中小組合の現状を踏まえて丁寧かつ分かりやすく解説いただきました。
▲学習会①「2025春闘の基本スタンスとポイントなど」
岡本局長から今年の春闘ポイントについて、マクロ的な視点や具体的な取り組みにあたっての考え方等を説明。
▲学習会②「交渉力アップのための経営分析・決算書の見方」
講師:公認会計士・税理士 寺尾 明泰 氏
続いて、第二部では「グループ情報交換会」として、自社における「今年の春闘交渉の焦点」や「労使で共有すべき課題」、「交渉の中で経営状況・経営課題をどのように聞き出しているか」、「その他、自単組の悩み」など4つのテーマに基づき情報・意見交換を行いました。毎回大変好評をいただいているグループ情報交換会ですが、どのグループも大変活発な意見や情報交換が行われ、今回も業種を横断したグループ編成にしたことによって、様々な産業が集う連合福井のスケールメリットも活かせたのではないかと思います。
【グループ情報交換会の様子】
6グループに分かれて情報共有や意見交換
- グループA
- グループB
- グループC
- グループD
- グループE
- グループF
この後は、中小共闘センターの島田代表からまとめの挨拶を受けた後、会場を移して「グループ情報交換 第二部」として懇親の場も設けました。また、終了後には参加者アンケートも実施しており、今回の参加者の生の声も踏まえて、今後も有意義・有益な交流学習の場を提供できるよう中小共闘センターとしても努めていきます。
2025春闘は今から本格化していきます。「みんなでつくろう!賃上げがあたりまえの社会」を合言葉に、今春闘も共に頑張りましょう!