【2025年度 第5回寄付講座】福井県労働者福祉協議会 こころ支えるネットワーク事業 相談員 城戸 律子

【第5回】メンタルヘルス対策の重要性
     ~「こころ支えるネットワーク事業」とは?~

 2025年5月14日(水)、福井県立大学「第5回連合福井寄付講座」を行いました。今回はメンタルヘルス対策の重要性と題して福井県労働者福祉協議会 こころ支えるネットワーク事業 城戸 相談員に講義をお願いし、メンタルヘルス相談の現場やメンタル不調者の対応について学生の皆さんに学んでいただきました。

 最初は福井県労働者福祉協議会と「こころ支えるネットワーク事業」についての紹介とこれまでの取組みについて説明しました。

 具体的な講義では、ここ数年の相談件数と性別や年代、相談内容の傾向から、「仕事」に起因する相談が全体の4割程度となっていることを示し、卒業後に就業してもメンタルヘルス対策の重要性や各種相談機関があることを学んでいただきました。また、相談事例を参考に、万が一、身の回りから相談を受けた場合のポイントについて、相談員の経験を踏まえ、相談者に寄り添った「傾聴」を心がけることの重要性を知っていただきました。

 受講生からの「相談を受けるだけで、解決しなくていいのですか」との質問に対しては、心に関わる相談は、むやみに解決を急ぐのではなく、しっかりと「傾聴」することによって相談者の心を少しでも軽くすることが大事だということを、復帰された方々からいただく言葉からも、強く実感していると訴えました。

 メンタルヘルス不調は、年齢や性別に関係なく誰にでも起こる可能性があることをしっかりと受け止め、気軽に相談できる人間関係の構築や、身近に相談できる方がいないのであれば、相談機関の窓口があることを知っておいて欲しいと締めくくり学びを深めていただきました。

 

▲講師を務めたこころ支えるネットワーク事業の城戸相談員

≪学生からの感想≫

「相談事は解決しなくていいのですか」

「悲壮感をおこさず平静を保ち傾聴していくコツはありますか。」

「こころがけていることはありますか。」

 

次回第6回寄付講座は5月21日(水)「労働組合づくりと地域ユニオン」と題して玉川連合福井副事務局長からの講義を予定しています。

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