【2025年度 第10回寄付講座】 福井県 未来創造部 定住促進課 課長 市橋 章 氏

【第10回】福井県の移住定住施策

 2025年6月18日(水)、福井県立大学「第10回連合福井寄付講座」を行いました。テーマは「福井県の移住定住施策」と題して福井県未来創造部定住促進課の市橋課長に講師を迎え、北陸新幹線福井開業から丸1年が経過した、福井県の総人口の動向と移住・定住に向けた施策について学んでいただきました。

 講義では、北陸新幹線開業後における福井県内の観光地への入込具合や総人口動態について説明をいただきました。

 観光地への入込数は、著名な一乗谷朝倉氏遺跡や恐竜博物館など、前年比で2割の増加を果たしていること。また、総人口では、出生数の減少と転出超過による人口減少と高齢化の現状について説明を受け、今後必要な施策として、「幸福度日本一」と評価されている強みを生かし、人を呼び込み、移住につなげ、人口減少に歯止めをかけることにより、豊かな暮らしを楽しみ、地域を活性化し、活力ある福井県の実現に向けた施策について学んでいただきました。

 具体的な施策として、社会人を対象とした移住では、下見を行った際の交通費やお試しテレワークなどの助成に加え、移住・就職に対する支援金の給付などの取り組みについて理解を深め、学生向けUIターンでは、就職活動や奨学金返還支援制度、また、各種イベントの開催と県外大学との就職支援協定について学んでいただきました。

 最後は、講師本人の経験も踏まえる中で、学生時代に気にも留めなかった「ふるさと福井」の良さを改めて実感している。引き続き、より多くの若者に「福井に残りたい」県外から「移住してみたい」と思ってもらえる施策を考えていきたいと締めくくり学びを深めていただきました。

▲講師を務めた 福井県市橋課長

≪学生からの感想≫

「新幹線開業により福井に来やすくなった半面、若者は出やすくなっているのではないか」

「UIターンに関する支援制度について理解が深まった」

「福井県の人口減少はなぜ起きているのか。」

「UIターンだけではなく、福井に残った人にも支援制度などがあってもいいのでは。」

 

次回第11回寄付講座は6月25日(水)「福井労働局の役割と活動」と題して、福井労働局の石川局長より講義を予定しています。

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