【2025年度 第11回寄付講座】 福井労働局 局長 石川 良国 氏

【第11回】働くときに必要な労働法の基礎知識

 2025年6月25日(水)、福井県立大学「第11回連合福井寄付講座」を行いました。テーマは「働くときに必要な労働法の基礎知識」と題して福井労働局の石川局長を講師に迎え、働く前に知っておきたい社会保険や就職活動の際に役立つ情報としての労働法について学んでいただきました。

 講義では、社会保険の概要と、労働法を構成する労働基準法や労働契約法、最低賃金法など各種法律のポイントについて説明をいただきました。

 社会保険制度を構成する各種保険や年金の役割について解説をいただきました。中でも、アルバイトをしている学生にも関りのある労災保険については働き方に関係なく対象となることを学ぶことができました。また、福井県の最低賃金額は隣県の関西や中京圏と比較すると、時給1,000円以下となっていること。労働時間や休日、休憩時間の決まり事など賃金や労働条件を中心に学びを深めることができました。

 一方、近年、国として取り組みを推進している男女間格差是正に向けた女性活躍推進法やハラスメント対策についても学び、性別による格差を理解し、その解消に向けた施策や、施策を有効化できるよう家事や育児など学生自身が行わなければならない必要なことについ学び、ハラスメントでは、具体的な事例を交え、ハラスメントに該当する行為について理解を深めることができました。

 最後に講師からは、社会に出て、職場環境などで悩むことがあれば、一人で抱え込まず、労働局や監督署をはじめとする相談窓口に助けを求めてほしいと強く呼び掛け講座を締めくくりました。

▲講師を務めた 福井局 石川局長

≪学生からの感想≫

「アルバイトにも権利があることを知り、今後活かしていきたい」

「アルバイトの給与明細を改めてしっかりと確認したい」

「学んだことを就活に活かしていきたい」

「退職代行サービスについて法律的に問題はないのか」

「アルバイトが休みの日に急遽呼び出され仕事をしたが、休日出勤となるか」

 

次回第12回寄付講座は7月2日(水)「奨学金制度の現状と課題ならびにトラブルに巻き込まれないための注意点」と題して、福井県労働者福祉協議会の宮腰事務局次長より講義を予定しています。

 

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